Windowsベースのメニュー、アイコン、ダイアログなどを使用するには、
通常リソースファイルを利用します。
テキストベースのRCファイルを記述し、
コンパイルしてRESファイルを生成する必要があります。
通常、グラフィカルに編集できるリソースエディタを使用します。
メニューくらいなら直接テキスト記述してもいいですが、
ダイアログ上のボタンの配置をテキストで記述して調整するのは、馬鹿げていますからね。
フリーのリソースエディタがありますので、探してみてください。
ちなみに、eXeScopeやResource Hackerは、どっちかというと開発用ではなく改○用です。
別のを探した方がいいです。
VCなら、付属のリソースエディタが使えるので説明は不要でしょう。
Visual Studioを使わない場合、何らかのリソースエディタはあった方がいいです。
コマンドラインでは、リソースコンパイラRCでRCファイルをコンパイルし、
CLでリンクします。
- RC sample.rc
- CL sample.cpp sample.res /LINK /OUT:sample.exe
Borland C++なら、
BCCForm and BCCSkelton
のリソースエディタと相性が良さそうです。
コンパイルには、BRC32を使います。
コンパイル、リンクを別々にしたいなら、BRCC32を使ってください。
以下は、BRC32を使う例です。
ソースをBCC32でコンパイルした後、リソースファイル(*.rc)をBRC32でくっつけます。
- BCC32 sample.cpp
- BRC32 sample.res sample.exe
なお、VC向けに書かれたRCファイルが、BCでコンパイルエラーになることがあります。
VC向けサンプルを参考にすることが多いでしょうから、原因と対策を列挙しておきます。
- afxres.hがない
VC固有です。コメントアウトしてください。
- IDC_STATICがない
1.の影響です。自分で定義しましょう
- ”Expecting BEGIN”と言われる
VCが勝手に仕様を拡張しているようです。
以下のように、FONT文の最後のパラメータをコメントアウトしてください。
FONT 10, "MS UI Gothic", 400, 0//, 0x80