フリーのコンパイラ

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はじめに

MS社の統合開発環境は数十万円と非常に高価です。
その他の市販コンパイラも、どれも高価です。

それに対し、世の中にはフリーのコンパイラがいくつか存在します。
どれも製品版コンパイラに比べると制限がありますが、
学習用やコマンドラインツールの作成、
Susieプラグインの作成ぐらいならこれで十分です。


Borland C++ Compiler

ボーランドC++ Builderの、古いバージョンのコンパイラです。
残念ながらVCLが付属していないので、GUI開発には向きません。

VCとの互換性が意外と高く、VC固有のプラグマ、キーワードなども使えるので、
VC向けに書かれたソースもコンパイル可能だったりします。

ボーランド・ダウンロードページ

インストール後は、添付のreadme.txtに従って、環境変数PATHの設定、
bcc32.cfg、ilink32.cfgの設定が必要です。
セットアップが比較的容易、フリーのデバッガ、統合環境もあり、
フリーのコンパイラとしてはかなり使い易いと思います。

BCC Developer
CPad


GCC (GNU Compiler Collection)

UNIX/Linuxを使っている人には馴染み深いでしょう、GCCコンパイラです。
私も、最初に触ったコンパイラはUNIXのgccでした(ccだったかも)。

Windowsでは、UNIX端末エミュレータCygwin上で動かします。
最近ではMinGWというgccのWindows版(?)があるそうなので、
そっちを使った方がいいのかも。
あと、GDBというGCC汎用デバッガが使えます。
私は使ったことないですが。
なんにせよ、セットアップのめんどくさいコンパイラです。

組込み環境を含むいろいろな環境で使われており、実績あるコンパイラです。
最近は、オプティマイザの性能もかなりいいらしいので、
環境を構築する気力があればお奨めかも。

VCとの互換性は、低めです。
逆に、古くからあるコンパイラなので、固有機能も多かったりします。
問題点として、コメントを日本語で書くとうまく動かなかったりします。
この辺は、好みが分かれるところかな。

GCC home page
Cygwin解説ページ
MinGW解説ページ


Visual C++ Toolkit 2003/Visual C++ 2005 Express Edition

Visual C++ Toolkit 2003/Visual C++ 2005 Express Editionは、 Visual Studioのフリー版で、
制限つきですが統合環境が使えます。
デバッガもフルに使えます。

もはや、フリーのC/C++開発環境としては最強かも。
ただし、統合環境はめちゃめちゃ重たいです。メモリ512MBは欲しいです。

MFCやATLのライブラリは入ってません。
.NET Frameworkがメインになっているため、 Platform SDKを追加インストールしないと、従来のWindows APIを利用した開発ができません。

しかし、CDイメージでの配布ってどうなんだろ・・・

Visual C++ Toolkit 2003
Visual C++ 2005 Express Edition
Platform SDK(補足)
Platform SDK


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